ざっくばらん いち
オフィスビルの灯りの向こうに、夕焼けの空が広がっている景色が好き
今以上が欲しくて告げたはずなのに、
手にあったもの以上をなくしてしまった
こんなに誰かにとって一番でありたいと願ったことなかったよ
今までずっと、”嫌われなければいい”と思って生きてきたから
女の描く男と、男の描く男は全く異なるという気がする
男の描く女と、女の描く女もまた、全く異なる性別を有しているように見えると言わなければならない気がする
天気もファクターとしては重要だし、BGMもそう
そこにキャスティングされた男女は、空間と自身のキャラクターに
見合った台詞しか口にしないもの
ここに虚構と現実の差が生じるものか?
私はものの影響下に置かれやすい人間であると言わなければならない
どれだけ夢の中で人を愛しても、
そんな感情が自分の中に体感を持って湧き上がってくるとはとても思えない
この間接的(あるいは、誠に直接的だが)ば気持ち以外を
味わえないことは誠に不幸だと言わざるをえない
自分の身に降りかかる最たる不幸はこれかと思う
『ざっくばらん いち』